著者:赤城大空


ギムレットとの決戦を経て、一躍、時の人となってしまったクロス。クロスに対して、攻撃をする者が現れ、一方で勇者の末裔・エリシアもクロスとの距離を縮め始める。事態(主に、エリシアのことを)重く見た師匠たちは、クロスを連れて週末の修行合宿を行うことにして……
結構、3巻から間が空いての今巻。
今回は、結構、マトモな修行巻という感じだったな。時の人となったクロスに対して襲撃を試みる存在が現れ、その対策として、と言いつつ、師匠たち以外の女性陣がクロスにちょっかいをかけ始めた。だから、そんな女性陣から距離を置くこと。そして、修行合宿と称して、隙あらばクロスを誘惑するためのもの。そのため、きわどい水着でクロスに迫ってみたりとか、そういうシーンはたっぷり。
……とはいえ、勿論、修行はしっかりとやっており、その修行の中で少しずつ力をつけていくクロス。そして、その修行の中で、師匠たちは、旧知の仲である元S級冒険者・ロザリアの元を訪れる。そこには、ワケありな子供たちが集められている集落。そこの子供たちの中でも特殊な力を持った少女・シルフィと出会うことに。
ワケありな子供たちとの間でも行われる修行。その中で、シルフィは、師匠たちが大好きで、そんな師匠たちと一緒にいるクロスに対して敵愾心をあらわに。一度は、そんな彼女の態度に驚き、戸惑うクロスだが、だんだんとシルフィの抱えている事情などを知り、彼女に近づこうとする。そんなときに、シルフィを狙う存在が現れて……。物語の流れは王道と言える展開。ただ、作中でも言われているように、クロスの生来の人の好さとか、そういうのが溢れていて素直に格好良い。
ただ、今回のエピソード。状況によって師匠は参加できず、クロスが一人で危機を回避するために動かざるを得ないことになるのだけど、ちょっと設定が都合よすぎかな? ある意味では、ゲームのチュートリアルみたいなものなんだろうけど、その割にシビア過ぎるし。ゲームだったら、「そりゃないだろう!」と言われているんじゃなかろうか? そこはちょっと引っ掛かった。
ただ、クロスの人間性。そして、師匠の思惑とは相変わらず別方向に行く、「安心の」オチには安心した。
No.6544

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
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ギムレットとの決戦を経て、一躍、時の人となってしまったクロス。クロスに対して、攻撃をする者が現れ、一方で勇者の末裔・エリシアもクロスとの距離を縮め始める。事態(主に、エリシアのことを)重く見た師匠たちは、クロスを連れて週末の修行合宿を行うことにして……
結構、3巻から間が空いての今巻。
今回は、結構、マトモな修行巻という感じだったな。時の人となったクロスに対して襲撃を試みる存在が現れ、その対策として、と言いつつ、師匠たち以外の女性陣がクロスにちょっかいをかけ始めた。だから、そんな女性陣から距離を置くこと。そして、修行合宿と称して、隙あらばクロスを誘惑するためのもの。そのため、きわどい水着でクロスに迫ってみたりとか、そういうシーンはたっぷり。
……とはいえ、勿論、修行はしっかりとやっており、その修行の中で少しずつ力をつけていくクロス。そして、その修行の中で、師匠たちは、旧知の仲である元S級冒険者・ロザリアの元を訪れる。そこには、ワケありな子供たちが集められている集落。そこの子供たちの中でも特殊な力を持った少女・シルフィと出会うことに。
ワケありな子供たちとの間でも行われる修行。その中で、シルフィは、師匠たちが大好きで、そんな師匠たちと一緒にいるクロスに対して敵愾心をあらわに。一度は、そんな彼女の態度に驚き、戸惑うクロスだが、だんだんとシルフィの抱えている事情などを知り、彼女に近づこうとする。そんなときに、シルフィを狙う存在が現れて……。物語の流れは王道と言える展開。ただ、作中でも言われているように、クロスの生来の人の好さとか、そういうのが溢れていて素直に格好良い。
ただ、今回のエピソード。状況によって師匠は参加できず、クロスが一人で危機を回避するために動かざるを得ないことになるのだけど、ちょっと設定が都合よすぎかな? ある意味では、ゲームのチュートリアルみたいなものなんだろうけど、その割にシビア過ぎるし。ゲームだったら、「そりゃないだろう!」と言われているんじゃなかろうか? そこはちょっと引っ掛かった。
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