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姫騎士様のヒモ4

著者:白金透



アルウィンの迷宮病を克服し、迷宮都市へと戻ってきたマシューらを待っていたのは「スタンピード」の影響を感じさせず、建国祭に浮かれる人々の姿。だが、その裏で確かに太陽神教は蠢いていた。そんな中、アルウィンは状況を打破するため……
完全に3巻の続き、という形で始まる物語。そして、第1部完結、という形のエピソードでもある(続巻情報はある)
前巻で起こったスタンピード。その中で再発してしまったアルウィンの迷宮病。それを克服し、迷宮都市へと戻ったところ、迷宮都市ではスタンピードは収まった、として建国祭が行われようとしていた。だが、太陽神教が蠢いているのは明らかで、そのままでは再び……。マシューたちは、太陽神教の伝道師を探すのだが、街にはアルウィンの悪評が流れていた……
ということで、物語の中心となるのは伝道師探し。前巻で伝道師を倒したはずだが、なぜかまだ活動を続けているその存在。そして、彼を倒さねば再びスタンピードが起こることは明白。しかし、焦るアルウィンたちとは裏腹に、街では楽観論が蔓延し、さらにアルウィンは誰にも理解されない状態に。そんな中でも、街を守るために、と孤軍奮闘するアルウィンは間違いなく筋が通った存在。でも、それゆえに、危なっかしさ、というのも感じる状態に。今回は、アルウィンのパーティメンバーが手伝っているとはいえ、ね。
そして、再び始まったスタンピード。その中でようやくマシューが見つけた伝道師の正体。
……間違いなくこいつはクズ。ただ、歴史上の人物でも、そういうのを求めた君主とかがいるわけで、そういう部分を含めて、人間というのはそんな存在なんじゃないかと思う。特に、権力とかを持った場合、それを……。そんな伝道師の正体が明らかになるからこそ、アルウィンのまっすぐさ、正義さ、というのがより強調されるんだと思う。いい対照になっている。そして、そんな敵を前に禁断の手段を使って対峙するアルウィンと、共闘するマシュー。ここまで引っ張ってきたからこその場面としても格好良かった。
ということで、第1部完ということになったのだけど、太陽神との因縁とかは当然続くし……なんか、「自分の元へ来い」とマシューに誘いをかける太陽神って、だんだんと好きな子に意地悪をする餓鬼みたいに見えてきたのだけど……

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Tag:小説感想電撃文庫白金透

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