著者:大森藤ノ


人造迷宮での一軒を経て、レベル7への昇格を果たしたフィン、リヴェリア、ガレスというロキ・ファミリア首脳3人。盛大な祝宴が開かれる中、ロキを含めて話題に上るのは4人の出会いの物語……
ということで、ロキが世界へと降り立ち、フィンと出会う。そして、リヴェリア、ガレスを仲間にするまでの過程が綴られたエピソード。著者があとがきで書いているように「自分を思い出す話」という感じ。
物語は、ロキとフィンとの出会いから。衰退している小人族に生まれたフィン。その小人族の再興を果たすため、その英雄となると決意した。そんな彼は、眷属を探しているロキと出会う。この辺りの概要そのものは、過去のエピソードでも描かれてはいたのだけど……旅立ちの時点でそうだったんだな、という感じ。そして、ロキが言うように、滅茶苦茶に生意気。なんか、ロキがそういう存在を面白がるからこそ、眷属として続けられたんじゃないか、という気がする。そういう意味では相性が良かったんだろうな。
そして、時間が経過し、リヴィエラとの出会い。ロキファミリアの中でも、どちらかというと常識人枠なイメージだったのだけど……ものすごいお転婆だったとは。森の中で、旧態依然とした生活を続けるエルフ族。その中心である姫として生まれ、その国の維持を定められたリヴェリア。しかし、そんな環境に彼女は我慢が出来なかった……。だが、勿論、王である父は、そんな彼女を許すはずもなく……。ある意味、盛大な親子喧嘩と言える話ではあるのだけど、締めと言える部分でのロキの放った一言が、正鵠を射ていてスッキリという感じ。
そして、一番分量のあるガレスとの出会い。こっちはなんか、イメージ通りかな?
鉱山の町で鉱夫として働いていたガレス。だが、その腕力は、他のドワーフ族と比べてもはるかに強く、そんな彼を仲間にすることが出来れば……とフィンたちはもくろむ。リヴェリア以外は……。だが、ガレスはそんな誘いに耳を貸そうとはしない……
「三顧の礼」ならぬ、「三娘の礼」と称して、なぜかフィンに女装させて説得に向かうとか、ツッコミどころのある説得を行う中で、だんだんとガレスの心に変化が生じていく。そして、鉱山に危機が訪れたとき……。この辺りの流れは、お約束の流れかな?
でも、ロキファミリアのトップに立つ3人。過去の話ということで、現在の彼らと比べて当然に若さ、生意気さ、みたいなものを感じられる、という意味でも面白かった。
No.6637

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
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人造迷宮での一軒を経て、レベル7への昇格を果たしたフィン、リヴェリア、ガレスというロキ・ファミリア首脳3人。盛大な祝宴が開かれる中、ロキを含めて話題に上るのは4人の出会いの物語……
ということで、ロキが世界へと降り立ち、フィンと出会う。そして、リヴェリア、ガレスを仲間にするまでの過程が綴られたエピソード。著者があとがきで書いているように「自分を思い出す話」という感じ。
物語は、ロキとフィンとの出会いから。衰退している小人族に生まれたフィン。その小人族の再興を果たすため、その英雄となると決意した。そんな彼は、眷属を探しているロキと出会う。この辺りの概要そのものは、過去のエピソードでも描かれてはいたのだけど……旅立ちの時点でそうだったんだな、という感じ。そして、ロキが言うように、滅茶苦茶に生意気。なんか、ロキがそういう存在を面白がるからこそ、眷属として続けられたんじゃないか、という気がする。そういう意味では相性が良かったんだろうな。
そして、時間が経過し、リヴィエラとの出会い。ロキファミリアの中でも、どちらかというと常識人枠なイメージだったのだけど……ものすごいお転婆だったとは。森の中で、旧態依然とした生活を続けるエルフ族。その中心である姫として生まれ、その国の維持を定められたリヴェリア。しかし、そんな環境に彼女は我慢が出来なかった……。だが、勿論、王である父は、そんな彼女を許すはずもなく……。ある意味、盛大な親子喧嘩と言える話ではあるのだけど、締めと言える部分でのロキの放った一言が、正鵠を射ていてスッキリという感じ。
そして、一番分量のあるガレスとの出会い。こっちはなんか、イメージ通りかな?
鉱山の町で鉱夫として働いていたガレス。だが、その腕力は、他のドワーフ族と比べてもはるかに強く、そんな彼を仲間にすることが出来れば……とフィンたちはもくろむ。リヴェリア以外は……。だが、ガレスはそんな誘いに耳を貸そうとはしない……
「三顧の礼」ならぬ、「三娘の礼」と称して、なぜかフィンに女装させて説得に向かうとか、ツッコミどころのある説得を行う中で、だんだんとガレスの心に変化が生じていく。そして、鉱山に危機が訪れたとき……。この辺りの流れは、お約束の流れかな?
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