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午後4時。透明、ときどき声優1

著者:岬鷺宮



地味で目立たない女子高生・山田良菜は、突如、SNS上に挙げた動画がバズった。その理由は、容姿、さらには声までもが人気声優・香家佐紫苑にそっくりだから。困惑する良菜の前に現れたのは、その人気声優の紫苑。紫苑は、良菜に「自分と入れ替わってほしい」と言い出して……?
ということで、突如、人気声優・紫苑の替え玉になって奮闘する物語。
いや、正直なところ、無理があるだろ! 声質が似ている。容姿も似ている。メイクをすれば、まるで双子のように、といってもさ……
とはいえ、勿論、難しいことは最初から分かっていたこと。現在は人気声優であるけれども、起業をしたいという願望を持っている紫苑。そんな彼女に変わって、というのが紫苑の願い。最初はそんな提案に戸惑う良菜だったが、何をしても目立たない、「脇役」としての自分からの脱却を目指して受けることに。何よりも、自分が必要とされていることに心が高鳴って。昼間は普通の女子高生、放課後は声優見習い、という生活が始まる。
作中では、何よりも「演技」という部分がメインになっていた感じかな? ちょっと触れられているけど、現在の声優、特に女性声優って、アニメキャラクターに声を当てるだけでなく、歌手活動であったりとかもある。けれども、そこは今回はさておいて、今回は見習い(というか、素人)である良菜の、演技に対する奮闘がメイン。紫苑が出先で動けなくなって、の代理というアクシデントでの演技から、実際に専門学校で演技を習い、そして、実力ナンバーワンと言われる三棟珠との邂逅へ。その上で訪れる試練の時……
まぁ、流れとしては王道と言える感じかな?
何物でもなかった自分が、声優に! 戸惑いながらも芽生えていく、声優と言う仕事への意識。そんな良菜の前に現れた珠という大きすぎる壁。本物の紫苑ですら、自分より上と認める相手。それでも、紫苑に勝ちたい、という思い。それは、紫苑の替え玉、ではなくて、一人の声優として……。奇をてらっていないからこそ、読んでいて熱くなる。
今後、声優として活動をしていく中で先に書いたように、ただ演技だけでなくて音楽活動とか、そういった別の活動なんかも出てくるはず。さらに言えば、現在は(結構バレてるけど)紫苑の替え玉という立場。それが今後の足かせになっていく、という場面もあるはず。そう考えると、今後の展開は様々な伸びしろがあるはず。どう転がっていくのか、というのを楽しみにしたい。

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Tag:小説感想MF文庫J岬鷺宮

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