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不死探偵・冷堂紅葉 02.君に遺す『希望』

著者:零雫



BOOK☆WALKER

話題のナポリタンを食べるため、喫茶店へと向かった晴麻と紅葉は、そこで店員が殺害されていたことを知る。密室の中で発見された遺体の謎を解くのに協力をすることになった二人は、間もなくトリックを解明して見せるが、湯ノ宮という変な刑事に気に入られてしまう。そんな日々を経る中、学園に転校生としてやってきたのは紅葉と同じ施設で育ったエレインとメアリンという姉妹で……
シリーズ第2作目だけど、まず思ったのは、キャラクター、そして、世界観の掘り下げ、というのを強く描いてきたな、というのをまず思った。
喫茶店で起きた密室殺人というジャブから始まった物語は、紅葉と同じ施設で育ったという姉妹の登場により、紅葉の過去を巡っての物語へ。1巻の段階でも、十分に可愛いところとかを見せていた紅葉だけど、彼女の服を買う、というようなところで色々な格好をさせられたりする。勿論、そんなやり取りの中で春麻の前とは違う顔も。ついでに言えば、序章の湯ノ宮に気に入られた晴麻に嫉妬(?)という感情を見せる辺りも可愛い。ところが、そんな旧友である姉妹が殺される、という事件が起こって……
エレインとメアリン、二人が二つの密室の中で殺害される。それぞれのトリックは? さらに、テロ予告まで……
当然のことながら、それが最大の謎ではあるのだけど、仲の良かった友人を喪った中での紅葉の無念さ。さらに、テロが起きる、という状況の中で犯人を探るためにタイムリープを繰り返すことになる、という展開は前巻同様。同様なのだけど、今回の事件は異能の力が関係のないだけに、純粋にヒント集め、という形で使用されることに。その中で、ちょっとした描写、さらに一言、といったものから犯人を探し出す。さらに、テロという事件の中でのアクションなども加わるなど、本格モノの要素に加え、プラスアルファという描き方が光っている。
そして、その上での真犯人……
文字通り、「まさか!」という人物であり、同時にそこから異能力を持つ者に対してのアレコレという背景も感じさせること。
前作同様、本格モノの楽しみがありつつ、今回はその背景となる世界観とか、そういうものをよく強く感じさせるものになったな、というのを強く思った。

No.6836

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Tag:小説感想GA文庫零雫

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