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清楚怪盗の切り札、俺。

著者:鴨河



BOOK☆WALKER

「ぼくは、きみみたいな”切り札”が、欲しかったんだ」 魔術を盗むという右手を持ち、腕も確かながら、「小物」扱いされることに憤っている盗賊・アッシュ。そんな彼は、伝説の大怪盗と呼ばれる謎の怪盗・ノアの予告に先んじて、目的の「至宝」を狙う。だが、そこで待ち構えていたノアの狙いう「至宝」とはアッシュ自身のことで……?
という形で出会う二人。ノアは、国の宗教の権力者・メビウスを狙っている、ということが判明。メビウスは、名誉司教として名を馳せているが、裏では魔術の研究のためにはどんな手段も厭わない、という存在で人体実験などの非人道的なことを平気で行う存在。実はアッシュ自身もメビウスの下で育てられ、その人体実験で大切にしていた少女を喪ったという過去を持っていた。そこで、二人は協力をすることに。そして、二人が狙うのは、メビウスが王家との繋がりを強めるために結婚しようとしている王女・シンシアを自分たちのものにすること……
清楚……とは?
まず言うと、アッシュとノアの掛け合いが楽しかった。清楚怪盗を称するノア。でも、口を開けば、結構、どストレートな下ネタ……まではいかないけど、ぶっちゃけた物言いが多い。そして、そんなノアに対してツッコミを入れるアッシュ。この辺りのやりとりがまず楽しかった。
「シンシアを寝取れ!」
とか、どう考えても清楚怪盗なる存在の言葉じゃないんだよな。
ただし……「怪盗」か? という感じ。「怪盗」というと、ライトノベルでは珍しいけど『ルパン三世』とか、物凄く有名な作品があるだけにどうしても比較してしまう。
とんでもなくお人よしのシンシアをメビウスに嫁がせないために、シンシアの前に現れ、その心を奪おうとするとかって、解答というよりは工作員、諜報員という感じだし、途中からは完全に異能力バトル作品のソレ。異能力バトル展開となること自体は別に悪いことじゃないのだけど、「怪盗」を名乗っているからには、もっとそれっぽい特技とか、技とか、そういう部分を強調してほしかったかな、という思いは残る。また、タイトルにある「切り札」という部分に関しては、そこまで二人で一緒に戦ったりしないので(シンシアを篭絡するために行動するときは一緒だけど)、あまり切り札感もなかったかな、と言う感じに。
先に書いたように、ノアとアッシュのやり取りとか、楽しい部分も多くあったので、続編が出るならもっと「怪盗」色を出してほしいな、と感じた。

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Tag:小説感想富士見ファンタジア文庫鴨河

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