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天使は炭酸しか飲まない4

著者:丸深まろやか

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学校で「天使」として活動する明石伊緒に届いた日浦亜貴に関する不穏な連絡。その原因は、彼女が所属するテニス部でのイザコザ。部内で孤立する日浦を助けるべく奔走する伊緒。だが、そんな折、当の日浦自身から釘を刺されてしまう。だが、それでも……
かなり強烈な引きだった3巻のラストシーンから続いての物語。
今回は、これまでの巻とは大分、印象が異なるな、という感じのエピソードだった。
というのも、これまでは「天使」として、誰かに対して告白ができるようにしてほしい、という依頼を受け、その依頼人、そして、その相手についての調査をし、その問題を解決して……という流れで展開していくのに対し、今回は伊緒が自発的に日浦のピンチについて知り、そのピンチから脱することができるように動く、という物語だから。勿論、実は……という裏もあるのだけど。
テニスの腕に関して、部内でも飛びぬけて強い実力を持つ日浦。しかし、その強さゆえに入学早々、先輩とぶつかってしまい部内での立場が危ういことに。しかし、それでも気にせずに部活に在籍。我関せず、とでも言うべき態度で試合などに出場する。元々の元凶であった先輩は既に引退、卒業してしまっているが、しかし、イザコザを作ってしまった、という過去は変えられずに部内の雰囲気はまだ微妙な状況。そんな中、部長である双葉を激怒させてしまったことで再び……
日浦に関して、まず思うのは「強いな」と言うことだったりする。だって、こんな雰囲気の中でも居続ける。我関せず、ってそれだけで強いもん。そんな中、手を貸そうとする伊緒の手を振りほどいて……っていう部分は、強がりにも見えるのだけど、でも……。実は、そんな中に「天使」への依頼人がいて、なんていうひっくり返しはあるけど、それすらも、日浦が自らの手ですべて解決してしまう。いや、日浦は本当、滅茶苦茶強いよ、と言う風にしか思えない。
ただ、そんな伊緒の行動規範とでも言うべきもの。一方での日浦の強さ。物語の中で、日浦は「天使」の活動をサポートしているわけだけど、なぜ、日浦が伊緒のサポートをしているのか? なぜ伊緒を気に入っているのか? そんな背景もよく理解できるものになっていたな、と感じられる。
その上で、過去のエピソードでのヒロインたちのパートもあり、そこで伊緒に対する恋心とか、そういうものが感じられる部分が色々と。結構、複雑な関係性になってきたよな、というのも同時に思ったりする。

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Tag:小説感想電撃文庫丸深まろやか

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