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(書評)百蛇堂 怪談作家の語る話

著者:三津田信三

百蛇堂―怪談作家の語る話 (講談社ノベルス)百蛇堂―怪談作家の語る話 (講談社ノベルス)
(2003/12)
三津田 信三

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文学賞のパーティで出会った男の語った話。興味を持った三津田は、男から、その原稿を受け取る。仕事の関係もあって、その興味を抱く三津田だったが、周囲で次々と人々が姿を消す…。さらに、その男・龍巳は「アレを世に出してはいけない」と言い出し…
まず、本書は、『蛇棺葬』を読んでいることが前提になる。読んでいないと、サッパリとわからない作品だと思う。
前作で語られなかった数々の謎。前作では一応、解明された真相に対するひっくり返し、そして、その事件の周囲で起こっていた「実際の」事件。さらに、三津田の周囲でも次々と怪異が…。
前作、『蛇棺葬』を作中作として構築されるメタ構造の展開。その主人公であった龍巳氏の正体に、その前作に対するひっくり返し、さらには、細かく描写されていくこまごまとした怪異や、怪談と言ったものが恐怖を送ってくる。そして、その結果として曖昧になっていく世界観。そして、怪異の原因となる場所の持つ「機能」…。
ただ、オチの部分については、これまで読んだ三津田作品と共通するところがあり、多少、「またか」と言う感があったのは確か。そういう意味では、少し、時間を空けて読むべき作家なのかな? なんてことを少し思う。

通算1317冊目

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