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非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものは何ですか?

著者:色付きカルテ

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目が死んでいる、ということ以外は特段目立つことのない女子高生・佐取燐香には家族にも隠していることがある。それは、この世界には人並外れた”力”を持つ存在がいること。自分もまた、その一人であること。他人の精神に干渉する彼女は、その力を隠してひっそりと生きていくつもりだったのだが、バスジャック事件に巻き込まれ、そこで異能力による事件を調べる警察官・神楽坂と出会ってしまい……
割とガッツリと異能バトルものだったなぁ……というのが第一。
粗筋で書いたバスジャック事件。それを、燐香は能力と防犯グッズと使ってあっさりと制圧。さらに、自宅に不審者がやってきた事件もまた……ということで、神楽坂に力を疑われ、その後の偶然もあって協力することに。世間では、連続誘拐事件が起きており、バスジャック事件の犯人たちもまた、その被害者家族。
一応、燐香の精神干渉能力をレーダーのように用いて犯人を探って、という部分はあるんだけど、かなり問答無用の能力なので捜査感はあまりないかな?
でも、燐香と神楽坂のやりとりが楽しい。基本的に陰キャな燐香。事件捜査について打ち合わせする中で、ボケをかまそうとするんだけど何かちょっと外してしまって滑る。さらには、人の好い神楽坂ということもあってグイグイと放言をして傷つける。ただ、そんなやり取りにイラっとしたりする神楽坂だけど、組織とか、そういうものは関係なしにただ「悪を許さない」という信念を持ち、燐香のことを心の底から心配してくれる彼に対する信頼感も当然、持っている。刑事ものの相棒関係とはまた違う、おっさんと女子高生と言う、場合によっては犯罪じゃないか? と思われるような関係性だからこそのやりとりの楽しさが良かった。
物語としては、発端と言える誘拐事件。さらに、警察内での腐敗を明らかにして、というところで終了。ただ、そういった事件の背景に、異能力を研究している組織があるとか、そういうものが見え隠れ。今後、燐香が一方的に、みたいな感じの展開もなくなっていくだろうし、燐香と神楽坂のコンビネーションももっとよくなっていくはず。二人のやり取り、さらに、もっと強力な敵との対決……とますます楽しくなりそうな気がする。

No.6919

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Tag:小説感想ファミ通文庫色付きカルテ

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