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あした、裸足でこい。4

著者:岬鷺宮

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二斗のせいで、巡の未来は潰されてしまう。そんな告白を聞かされた巡は、自分の将来を切り開けることを証明する。そのためには、夢である小惑星を発見することが必要。そんな巡の前に紹介されたのは、長野県阿智村で行われる天体観測会。都内から参加できるのは1組2名まで。そんな観測会に真琴もまた参加したい、と言い出して……
あとがきでもちょっと触れられているのだけど、ちょっと物語の方向性が変わった、という印象。これまでは、巡が周囲の面々の危機を回避させ、そして、二斗が失踪してしまう、という未来を変えるべく動く物語。しかし、今回、危機に陥るのは他ならぬ巡自身。
天文学に興味があり、二斗がタイムリープをせずにいた最初の世界では、高校時代に小惑星を発見。さらに、彼自身が望んでいた天文学を学ぶために大学へと進学していた。そんな巡の存在に惹かれ、近づいた。だが、その結果、二斗とのことで巡は小惑星を発見できず、さらに大学にも落ちてしまう……
だから離れるべき。そんな二斗の後悔をなくすためには巡自身が、天文学の世界で結果を出すこと。そのために、天体観測会へ参加することに。そこになぜか中学生の真琴も加わることに。さらに、同じく天文学をあ志す他校との交流も始まる。だが、自身の夢を語った途端に……
夢とは何だろうか? 二斗のためにも、という巡に対し、そんな不純な動機で、という他校の天文部長。これって、過去のエピソードでもあったけれども、果たして、不純というのが正しいのか? という気持ちにさせる。そして、そんな選考の中で真琴が放った本心……。ここまでのアレコレで彼女の本心はわかっていたけど、このタイミングで、というのが意外だった。
そんなことがありつつ……の物語の決着。
シンプルに考えれば、決してうまくいかなかったけれども、でも……というところ。完璧と言えないまでも未来をつないだ。そう感じた終わりだと思ったら……のエピローグ。あとがきその他で、次巻で完結ということなのだけど、それぞれの思惑が入り乱れている状況だけに、どういう風に決着をつけるのか、というのがすごく楽しみ。

No.6921

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Tag:小説感想電撃文庫岬鷺宮

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