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この恋、おくちにあいますか? ~優等生の白姫さんは問題児の俺と毎日キスしてる~

著者:優汰

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学校では問題児として扱われている君波透衣。父が経営するレストラン・メゾンを継ぐ、という夢をもっている彼だったが、父に告げられたのは今年いっぱいでメゾンは閉店すること。さらに、メゾンは父の友人に譲り渡し、透衣は父の友人の娘で、モデルで学園のアイドル的存在の白姫リラと婚約する、ということに!? 反対の立場である透衣だったがなし崩し的に婚約することになり……
第19回MF文庫Jライトノベル新人賞・佳作作品。
まず言うと、物語の前提となる部分に色々と無理があるような気はする。というのも、主人公の透衣は自分が正しい、と思っていることは絶対に曲げず、だからこそ、教師などに反発する、というまではわかる。わかるのだけど、なんか、わざわざトラブルを招き入れている感じがする。また、リラとの婚約についてのいざこざも「?」という感じ。なんか、流れが強引な感じがする。
……ただ、そんないざこざの結果、透衣とリラが婚約をしてから、の話は楽しい。
学校ではS姫と呼ばれ、その物腰柔らかな姿勢で慕われているリラ。しかし、実際の彼女は真逆。透衣を更生させるべく、色々と仕事をさせる姿は、S姫というか、ドS姫。そして、その約束としてキスをする。そんなリラのふるまいにより、透衣の生活は激変。ただ、その一方で、不良の透衣とリラが一緒にいるのは、リラが透衣に脅されている、付きまとわれている、という噂も駆け巡ることになって……。リラのギャップとか、見た目とは真逆な関係性っていうのは素直に楽しかった。そして、当然、その中で二人の関係性も進展していく。
あとがきで著者が触れているように、物語のテーマは、自分優先の透衣と、他者優先のリラという対比。勿論、人間はどちらの面もあるのだけど、ここまで極端ではなくともリラのような立場の方が多いんじゃないかと思う。家庭で、学校で……と、こういう風に振る舞う、というのが求められる場面は多いはずだし。だからこそ、透衣のように振る舞う人間に苛立ち、でも憧れもする。まぁ、透衣レベルになると迷惑だ、っていう感じがしないでもないけど。
透衣とリラの関係性こそ、一つ、話としてはまとまったけれども透衣に心を寄せる幼馴染のいちご。何よりも、物語の発端であるメゾンを閉店させるなんていう話の方はほぼスルー。なんか、物語としてはあまりまとまっていない気がするのだけど、透衣とリラの物語だと考えればこれで良いのかな? と……

No.6927

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Tag:小説感想MF文庫J優汰

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