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バケモノのきみに告ぐ、

著者:柳之助

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どこかの薄暗い部屋。少年・ノーマンは拘束され、尋問を受けていた。語るのは、心を異能に換える能力者『アンロン』について。そして、彼を慕う4人の少女たちとバケモノに立ち向かった思い出……
第30回電撃小説大賞・銀賞受賞作。
うーん……なんか、プロローグというか、逆にシリーズの中盤くらいの巻を読んでいるような、そんな感じ。
物語は、その冒頭でノーマンが拘束され、尋問を受けるぞ、という状況。それを救出すべく4人の少女たちが立ち上がり……しかし、連携なんぞ一切ない無茶苦茶な戦いを始めた、という描写が記される。そして、そんな中で、ノーマンが少女たち、それぞれと事件を解決していく様が描かれる。
最初のシズクとのエピソードで、この物語の舞台設定の基礎と言えるところが描かれ、2編目のエルティールとの物語でさらなる一歩。そして、3編目のロンズデー、4編目クラレスとのエピソードを経て……。それぞれの少女たちとの出会い、とか、そういうものはカットされており、いきなりその関係性などが描かれる。そして、各編、殺人などの事件が起こり、その真相を……と、ミステリー作品のような形で話が進むのだけど、謎解き要素はほぼ皆無で、少女たちとの関係性、その設定説明と言った部分に重きが置かれた印象かな?
まぁ、ただ、その世界観、そして、ノーマンと少女たちの関係性というのが魅力的ではある。それぞれ個性的、というか、個性が強すぎるような面々。そんな4人をある意味ではなだめすかし、しかし、同時に互いに対する信頼感というのをその中で存分に描いている。さらに、そんな4つのエピソードの末に出てくるそれぞれの事件の繋がり。その中でノーマンが語る人間と『アンロン』の関係性には、覚悟とか、そういうものが強く感じられたし。
最初に書いたように、物語そのものは、世界観の説明とかが中心になるので、例えば、テレビアニメの第1話とか、そういう印象があることは否定できない。それだけに、この面々の絆とか、そういうのがより深く描かれ、そして、大きな事件に……というような展開になってくれることを期待、かな?

No.7015

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Tag:小説感想電撃文庫柳之助

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