著者:機本伸司
あこがれの穂積さんを追って鳩村ゼミへと入った僕。厳しいと評判の鳩村教授は、僕に一つの仕事を命じる。それは、天才少女として入学したものの、現在は不登校になっている穂瑞沙羅華を参加させること。こうして、穂瑞の元へ行くことになった僕だが、なぜか、「宇宙は作ることができるか」というテーマで、穂瑞とともに立証することになって…
うーん…困った…。面白いことは面白いのだけど、多分、私にはここで書かれていることの3分の1もわかっていないのではないかと思う。高校2年以降、10年以上、まともに理数系の授業を受けたことのない人間には…。専門用語のオンパレードなところに、かなり混乱を来したところは多い。
ただ、それがわからなくとも、主人公の「僕」こと、綿貫の、ヒロインである穂瑞の成長物語、青春小説という観点で楽しむことができた。「宇宙を作る」という壮大なテーマの研究。ただ、その中身は、といえば、ゼミでのやりとり、そして、なぜかやる羽目になった稲作に就職活動…と、実に地味。けれども、そんな中で、穂瑞の作った理論と、それを元にした施設を巡り、どんどん立場がなくなっていく。さらに、「宇宙作り」も行き詰まる。そして、そのネガティヴな状況から暴走して…。
専門用語のオンパレードなので、その部分がもう少しうまく説明されれば、私のような素人にも、より楽しめたのではないかと思うが(といっても、結局、それは、私の側の問題と言えるわけだけど)、それ以外は、テンポのよい展開、文章、そして、キャラクター…実に読みやすかった。そういう意味では面白かった。
…だけに、もうちょっと物理学とかわかっていればなぁ…と余計に思う(苦笑)
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テーマ : ブックレビュー - ジャンル : 小説・文学
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