著者:竹本健治
アイドルオタクの侑平のところへやってきた美少女・キララ。彼女は、開発中のメイドロボット。人間と見分けのつかないその姿、あれこれといった「ご奉仕」。そして、なぜか事件の推理まで。そして、強もまた…
ということで、シリーズの第2弾というところになるだろうか。今回は『キララ、失踪す。』『光瑠、探偵す。』『キララ、赤面す。』の3本と、ショートショートの『雨の公園で出会った少女』を収録。
実のところ、『またも探偵す。』というタイトルに反して、キララはあんまり探偵していなかったりする(笑) 『失踪す。』は、その名の通り、侑平とキララがはぐれてしまって、そんなキララの行方の捜索と巻き込まれた事件。そこで推理をするのは、開発チームの一人であるミス・キャンベルだし、『光瑠、探偵す。』は、タイトルそのままに、光瑠が挙動のおかしなサークルのメンバーを調査する話。タイトルの通りに「キララ」が「探偵」をしたのは、『キララ、赤面す。』のみと言える。そういう意味では、どちらかというと、周囲を固める面々にスポットを当てた印象。
で、その肝心の内容は…。前回でも、かなりロボット三原則とか、そういうのがあったけど、今回はそれ以上に、そういう「人間とロボットの関係」というのがクローズアップされたように思う。全ての話(ショートショートも含めて)に、そういう要素があり、シリーズそのもののテーマの1つが、それではないかと感じさせる。ロボットに権利を、としたら、どうするのか? そもそも、権利を与える線引きは? などの話。さらに、ロボットがあるからこそ可能になること、発生する問題…など、架空の世界ではあるにも関わらず、そういうのを考えてしまう。
にしても、だ…。なんか、前回以上に侑平がなさけなく思えるのは気のせいか?(笑) 「夜モード」もあるのせよ、それが光瑠にバレてみたり、なんだかんだでひたすら妄想に耽ってみたり…。しっかりと「そういう描写」もあったりで、やっぱりこの作品は、それが欠かせないのか、と思わざるをえなかった(^^;)
通算1328冊目

![]() | キララ、またも探偵す。 (2008/05) 竹本 健治 商品詳細を見る |
アイドルオタクの侑平のところへやってきた美少女・キララ。彼女は、開発中のメイドロボット。人間と見分けのつかないその姿、あれこれといった「ご奉仕」。そして、なぜか事件の推理まで。そして、強もまた…
ということで、シリーズの第2弾というところになるだろうか。今回は『キララ、失踪す。』『光瑠、探偵す。』『キララ、赤面す。』の3本と、ショートショートの『雨の公園で出会った少女』を収録。
実のところ、『またも探偵す。』というタイトルに反して、キララはあんまり探偵していなかったりする(笑) 『失踪す。』は、その名の通り、侑平とキララがはぐれてしまって、そんなキララの行方の捜索と巻き込まれた事件。そこで推理をするのは、開発チームの一人であるミス・キャンベルだし、『光瑠、探偵す。』は、タイトルそのままに、光瑠が挙動のおかしなサークルのメンバーを調査する話。タイトルの通りに「キララ」が「探偵」をしたのは、『キララ、赤面す。』のみと言える。そういう意味では、どちらかというと、周囲を固める面々にスポットを当てた印象。
で、その肝心の内容は…。前回でも、かなりロボット三原則とか、そういうのがあったけど、今回はそれ以上に、そういう「人間とロボットの関係」というのがクローズアップされたように思う。全ての話(ショートショートも含めて)に、そういう要素があり、シリーズそのもののテーマの1つが、それではないかと感じさせる。ロボットに権利を、としたら、どうするのか? そもそも、権利を与える線引きは? などの話。さらに、ロボットがあるからこそ可能になること、発生する問題…など、架空の世界ではあるにも関わらず、そういうのを考えてしまう。
にしても、だ…。なんか、前回以上に侑平がなさけなく思えるのは気のせいか?(笑) 「夜モード」もあるのせよ、それが光瑠にバレてみたり、なんだかんだでひたすら妄想に耽ってみたり…。しっかりと「そういう描写」もあったりで、やっぱりこの作品は、それが欠かせないのか、と思わざるをえなかった(^^;)
通算1328冊目

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