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(書評)夜明けの街で

著者:東野圭吾

夜明けの街で夜明けの街で
(2007/07)
東野 圭吾

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不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。そんな渡部だが、者に派遣としてやってきた秋葉とそういう関係になってしまう。そして、そんな秋葉の過去に…
苦笑い。
作中、読んでいてひたすらに感じた「おいおい…」という苦笑い。読了後は、「どーすんのよ?」という苦笑い。そして、巻末の番外編『新谷君の話』を読んで「どうしようもないな…」というさらなる苦笑い。つまり、全編を通して苦笑いしっぱなし、というのが私の偽らざる感想。
ミステリとしての展開はある。けれども、物語のメインに添えられるのは会社に派遣されてきた女性・秋葉との関係。冒頭の「不倫する奴なんて…」と言いながら、秋葉に惹かれていく。体の関係にならなければ、と、自分に都合の良い解釈で関係を進める。関係になっても、また、自分の都合の良いように全てを解釈する。何だかんだと言いながらも、結局、自分の都合と見栄を優先させてしまう。そして…。そんな状況に、ひたすら苦笑いをするしかなかった。人間なんてそんなもんだよね、と言えばそうなのだろうけど…。
ミステリとして考えると、事件のことを知るのは半ばを過ぎてから。時効を間近に控えての謎は、関係者の言葉にポイントが。そして、そこから導き出されるものは…。秋葉に対する疑惑、そして、最後に明かされる真相。しかし、途中の推理がミスリードと考えれば、これしかないわけで、肩すかしという感じはある。そういう意味でも、渡部と秋葉の関係がメインなのだ、というのを感じる。
しかし、繰り返しになるが、この後、渡部はどうしたんだろう?(苦笑)
番外編の『新谷君の話』は…もはやギャグの世界になっていると思う。

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COMMENT 4

きりり  2008, 08. 06 [Wed] 22:18

苦笑い過ぎです(笑)それにしても新谷君の話もたしかに...なんで必要だったんでしょうね? 

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たこやき  2008, 08. 07 [Thu] 11:19

きりりさんへ

いや~…こうやって少し時間が経ってから見てみると、「苦笑」「苦笑い」って表現だらけですね。
でも、新谷君の話も含めて、情けなさだとか、そういう感情ばかが先に立ちました。

Edit | Reply | 

そら  2009, 11. 17 [Tue] 16:58

>番外編の『新谷君の話』は…もはやギャグの世界になっていると思う。

確かに(^^;)

Edit | Reply | 

たこやき  2009, 11. 23 [Mon] 18:57

そらさんへ

同意していただき、何よりです(笑)
というか、本当に、苦笑い、しか出なかったんだなぁ…と読み直して実感しました。

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