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(書評)時計仕掛けのイヴ

著者:関田涙

時計仕掛けのイヴ (小学館ミステリー21)時計仕掛けのイヴ (小学館ミステリー21)
(2006/11/18)
関田 涙

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夜勤明けでの帰宅。ふと気づくと、深澤の頭には、女物のカーディガンが巻かれており、直後に意識を失う。その瞬間、確かに、女性の姿を見て…。誰もいなかった、という目撃者にも関わらず、彼女を捜すのだが…
うーん…
物語の中心になるのは、深澤と希莉絵の恋物語と、フリースクールで起こす、という犯行予告の調査。二つの軸で物語が展開する。
…のだけれど、どうもバランスがイマイチな印象。途中まで、希莉絵に一目惚れした深澤が、彼女を捜す、という形なのだけど、その秘密だとかを知った途端、突如、ミステリの方がメインになってしまう。そして、その部分が解決した後、再び…でまとめ。正直、両者が乖離しているように感じられてならない。
正直、両方とも、要素としては面白い。希莉絵の能力と、その危険性を巡っての葛藤などは面白いし、また、ちぐはぐな印象を残す予告の意味、犯人捜しの展開も面白い。ところが、それらが合わさっているけど、あまり意味を感じないのである。一応、ミステリの解決に、その力は使われてはいるが、なければなかったで、別の方法で解決できたと思える。恋物語の方も、唐突に解決策が出てきたような部分があるし…。
要素としての二つは、どちらも面白いだけに、それらで一本ずつ話を作っても良かったのではないだろうか? 一本にまとめたため、却って中途半端になってしまったように感じる。

通算1370冊目

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