著者:西尾維新
「友達を作ると、人間強度が下がる」 そんな誓いを破る形で「ザ・委員長」とも言える羽川翼とひょんなことで知り合った3学期最後の日の夜、暦はその女と出会う。吸血鬼キスショット。彼女に血を吸われ、暦は吸血鬼になる…
物語としては、『化物語』の前段階になる作品。『化物語』では全く触れられることのなかった春休みの出来事、忍野メメとの出会い…なんて言うものが語られる。
どちらかと言えば、連作短編のような形式であった『化物語』と比べ、今作は、キスショットとの出会いから、一本の長編作品として作られている。そして、京極堂的な雰囲気もあった前作の部分はあるが、今作は、学園異能バトルみたいな雰囲気は強い。
結構、今作はシリアスな部分が多い。相変わらず、細かいところでのやりとりとか、ギャグとかは多いのだけれども、でも、吸血鬼という存在、正義とは? 責任と逃走…それらがどんどん積み重なっていく終盤はかなり読み応えがあった。そして、それらを踏まえての結末、落としどころも…。そういう意味では、かなりバランスが良い作品だな、というのを感じた。
…なんてことを言いつつ、一番、記憶に残ったのは、羽川さんのパンツにまつわる話ってどーなのよ、自分? 序盤、いきなりの約4頁に渡る描写から始まって、ここ一番に必ずそれだもん。
暦、君の罪悪感、なんかわかるよ…(ぉぃ)
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テーマ : ブックレビュー - ジャンル : 小説・文学
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